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妻の友人、30歳から美容師になる。

タイトルどうり、妻の女友達が30歳から美容師になろうとしています。

 

職歴はずっと事務、美容師はもちろん全くの未経験、おそらく接客業も若い時のバイト以外では初めてではないでしょうか。

 

予めお伝えしたいのはその道を行く人を否定するわけでもなく

努力やその人の価値観によって、充実した仕事ができる可能性だってもちろんあるわけで、個人の意見であり、妻からアドバイスを求められて思うことです。

 

 

結論から言うと

ボクにはおすすめはできません。

 

そもそもが、美容師でずっと食べていくことが難しいこと。

ボクが美容師を名古屋で始めた時の同期も、もうほとんどが美容師を辞めていますし

ずっと続けている子も30歳後半で貯金0なんてのも全然普通だったりします。

 

ムチャクチャな生活をしていたり、技術力がないからか?

 

そうではなく(そのパターンもあるにはあるだろうけど)

 

技術は上手くて散財しているわけでもなくお金がない

これがあたりまえなのです。

 

技術に関しては、その歳まで続けていられるってことは

しっかりした力があり、むしろ100人に1人ぐらいの力はあるように思います。

それでも高い給料はもらえない。

 

美容師の給料体制の多くは歩合制

自分が作った売上の何%が還元のような形と思います。

ようするに売上が上がらないんですよね。

 

競合多く新規がバンバン来る時代ではありません。

それぞれやってることが間違ってなかったとしても、売れるスタイリストになるのは

難しいのです。

 

美容師は時間もないですからね、夜おそくまでお店にいたりしますから

食生活も乱れますし、外食、買い食いが多く

金銭面でも健康面でも若くないとツライ…。

 

あとその子の話を聞いていて、現実とズレを感じるのは

有給や休憩などの労働環境について。

 

昔よりはだいぶ改善されてきていると思いますが

理美容業界は1日のうちしっかり休憩2時間とか、有給もないところはないし

一般企業とはかなり差があります。

営業終了後に練習などで残るわけですが、残業代が出るわけではなく

休日に自分のお金で講習に行ったり

 

美容師とはいえ職人仕事であり、技術の修得には自分の時間を費やす必要があります。

接客業ですからお客さん中心なわけで、成果を出すためには休憩にこだわることに

無理があったりするのです。成果にこだわれないともちろん何者にもなれません。

 

イチからのスタートするなかで

技術を早く修得することより、労働条件にこだわっているようでは間違いなくやっていけないのではと思います(労働条件も大事ですけどね)

 

その子に言えるアドバイスとしては

美容の仕事に全てを捧げるぐらいの覚悟、それ自体を幸せと思うぐらい

好きじゃないと時間をムダにするだけだからやめておいた方がいい。

辛辣な言葉になっちゃうけど、これにつきるかな。